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3月は別れの季節。

これまでほぼ毎年、3月末の異動や退職で、いろんな人とお別れしてきた。

損保で仕事をしていた時は、毎年一定数の異動や退職があったけど、4月には新しい人が来るわけだから、年中行事みたいなものだし、仕事に対する姿勢をリセットする機会でもあり、寂しさはなかった。


10年近く仕事をした会社は、100%転職者の小さな組織。

前職もキャリアも能力も考え方も仕事に対する姿勢もばらばらだった。

並列で、それぞれが任されたをしていたため、上下がなかった。自分の仕事さえしていればよかったので、他者の仕事に対する理解がなかった。

それぞれ違うキャリアを持ってるから、自分の方ができることは他者に教えてあげ、また逆もお願いすれば、全員がスキルアップできたはずなのに、上下がないことが災いして、それをして来なかった。

やや格上の人がいたので、その人が全体を見て指示をすればいいのにと思ったが、その人は、さらに上から指示があればやるけど・・の考えで、全体を見たり、他者の仕事を理解しない人だった。「使えないヤツ」と軽蔑していた。

まあ、一事が万事こんな感じで、なかなか他者を思いやることができない会社だった。

自分の仕事さえできればいいと言っても、やはり会社だからチームワークが必要なのに、極端な話、外線電話が鳴っても「対応したら自分が損」の空気。ダメな会社だと思ってた。


その会社で、段違いのキャリアと能力を持った方が仲間入りし、向上心たっぷりで、わたしたち全員を指導してくれたことがあった。あまりにも高いところからの指導で、わたしたちが受け止めきれなかったので、さぞ歯がゆい思いをされたと思う。

「教えてもらったことは、すぐには活かせなくとも、忘れることはない、必ず今後の仕事に活かす」と約束して見送った。申し訳ない気持ちの別れだった。


昨年3月末、10年近く一緒に仕事をした30代社員が退職した。実質「戦力外通告」で転職先未定のままの退職だったので、情けないような気の毒なような別れだった。


この3月は「使えないヤツ」としていた人が退職する。11年近く一緒に仕事をした。

「使えないヤツ」と軽蔑していたが、悪かったと思ってる。

彼が「使えない」のではなく、「適材適所」じゃなかったから、いい仕事ができなかっただけ。彼にとっても不幸。

今年はなんだか感慨深い別れ。

第何番目か知らないけど、彼らしくいられる、彼に合った場所で、新しい人生を始めて欲しいと心から願う。


きっと今よりいい日々が送れると思うよ。


 
 
 

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