日本製を装った通販動画にご用心
- 島田 愛

- 3月10日
- 読了時間: 3分

メイドイン中国の“日本製”が増えています
最近、ネットで買い物をするたびに「日本製」と書かれた商品をよく見かけるようになりました。 私たちシニア世代にとって「日本製」という言葉は、長年の経験からくる“安心の証”です。
ところが、その信頼を悪用した通販動画が急増しているのをご存じでしょうか。
動画では、日本語のナレーションや和風の工房の映像、職人さんの手仕事のような演出がされていて、つい「本物だ」と思ってしまいます。
ところが、届いた商品は中国製の粗悪品だったという相談が後を絶たないのです。
日本製を装った通販動画の事例を、商品ごとにまとめてみました。
フライパン・調理器具
動画では「日本の老舗メーカーが開発」「南部鉄器の技術を応用」などと紹介され、80%オフなどの“特別価格”が強調されます。 ところが届いたのは海外から発送された外国製のフライパン。返品先も不明で、宅配業者から「海外には返送できない」と断られたケースもあるそうです。
包丁・刃物類
「岐阜の職人が一本一本手打ち」「日本刀の技術を継承」など、日本らしさを前面に出した動画が多く見られます。 しかし実際に届いた包丁は、刃が曲がっていたり切れ味が極端に悪かったり…。説明書の日本語も不自然で、販売会社を調べると中国や香港の住所だったという報告が複数あります。
眼鏡・老眼鏡
「日本の光学技術」「国産レンズ採用」とうたう動画が増えています。 ところが届いた眼鏡はレンズの歪みがひどく、長時間使うと頭痛がするという声がSNSで広がっています。販売元は海外で、問い合わせても返事がないことが多いようです。
小型家電(ハンディファン・扇風機・サーキュレーター)
「日本のエンジニアが開発」「静音設計の国産モーター」などと宣伝されますが、実際には異音がする・すぐ壊れる・発熱するなどのトラブルが多数。 こちらも販売元は海外で、返品や返金が難しいケースが増えています。
なぜ日本製を装うのか
悪質な業者が日本製を偽る理由には、次のような背景があります。
日本製=高品質という世界的なイメージがある。
動画広告は短時間で“本物らしさ”を演出しやすい。
AIで日本語の字幕やナレーションが簡単に作れる。
SNS広告はすぐ消えるため、販売元を隠しやすい。
偽通販動画を見分けるポイント
私たちが被害に遭わないために、次の点をぜひチェックしてみてください。
公式サイトがあるか。動画だけで販売している場合は要注意。
大手メーカーなら必ず公式サイトがあります。
会社名・住所・電話番号を検索する、実在しないまたは海外住所なら危険信号です。
価格が安すぎないか、80%オフ、期間限定で半額、などは典型的な手口です。
日本語が不自然でないか、説明文やレビューに不自然な日本語が混じっている場合、海外業者の可能性が高いです。
支払い前にURLを確認、正規のドメインかどうか、必ずチェックしましょう。
スクリーンショットを残すことによって、トラブル時の証拠にもなり、消費生活センターも推奨しています。
安さやお得感に惑わされないために動画の雰囲気に流されず、「本当に日本製?」「本当に信頼できる会社?」と一度立ち止まることが大切です。
私自身もネット通販をよく利用しますが、最近は特に慎重に確認するようにしています。
皆さんもどうか気をつけて、安心してお買い物を楽しんでくださいね。


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